
イタリア
Benedetti & Grigi
ベネデッティ&グリージ
2014年 設立
面積:80ha
生産量:500トン
~ウンブリアの多彩な土地を表現する、自然主義の少量生産ワイナリー~
ベネデッティ&グリージは、農業の分野で成功を収めた二つの家族によって設立されたワイナリーです。創業者のウンベルト・ベネデッティとダニエレ・グリージは、「ウンブリアのブドウ品種の魅力を最大限に引き出す」という共通のビジョンを掲げ、それぞれが受け継いできた歴史ある畑を統合し、この土地ならではの個性を映し出すワインを生み出すためのワイナリーを築き上げました。
哲学は「良いワインはすべて畑から始まる」。健全な樹が健全なブドウを実らせ、結果として優れたワインが生まれるという考えのもと、農薬や化学除草剤に頼らない、自然環境を尊重した栽培を実践しています。
約80ヘクタールにおよぶ自社畑はすべて持続可能な農法で管理されており、畝間にイネ科やマメ科の植物の種をまくことで、土壌の微生物環境を整え、健全な土壌づくりと生物多様性の保全に取り組んでいます。
ワイナリーは4つのエステート(カステッロ・ディ・リミジャーノ、テッレ・デッラバーテ、ラ・ヴィッラ、ラ・ポルツェッラ)を所有し、それぞれの畑は土壌や高度、日照条件などが大きく異なる個性を備えています。
「自然界に全く同じ2㎡の土地は存在しない」という農学者の教えを重んじ、各畑の特性に応じて最適な品種を選定。ブドウが本来持つ力を最大限に引き出すことを目指しています。
ワイン造りは、最新の醸造設備と伝統的な手仕事の両立によって支えられています。少量仕込みを原則とし、発酵管理や熟成にも細心の注意を払うことで、雑味のないクリアな味わいと、品種ごとの個性がしっかりと反映されたワインを追求しています。
当社が取り扱う「ディオニーソ サグランティーノ・ディ・モンテファルコ DOCG」は、ベネデッティ&グリージの最上級シリーズにあたるカステッロ・ディ・リミジャーノ畑のブドウから造られています。標高の高い場所に位置するこの古木の畑は、南北に開けた粘土質土壌を有し、凝縮感とバランスに優れたブドウを育みます。そこから生まれるワインは、各品種の個性を際立たせながらも、奥行きのある味わいと長期熟成に耐える構造を備えています。
このシリーズでは、極めて少量のロットを、醸造学的に高度な技術を用いて丁寧に仕込み、真に個性豊かで長く愛される“本物のワイン”を追求しています。

