本日は久しぶりに開催した生産者をお呼びしたワイン会のレポートです！

今回の会場であり、ペアリングコースを担当して頂いたのは、
青山の「リストランテ アクアパッツァ」

特別に個室をご用意して頂きました。

イタリアの郷土料理と素材の持つ魅力を最大化に表現し、日本のイタリアンを牽引する存在の巨匠、日髙良実シェフの名店です！

ご多忙のところ、ご挨拶のお言葉と本日のペアリングコースの内容の詳細をご説明して頂きました。

本日のワイナリーは【ドミニ ディ カステラーレ社】

1979 年ミラノの出版社オーナー、パオロ・パネライ氏が最高品質のワインを造るべく設立。
同社はトスカーナとシチリアにおいてワイナリーを所有し、その個性的で品質の高いワインは世界中で賞賛されいます。

現在は以下の４つのワイナリーを所有。

●キャンティ クラシコのカステッラーレ ディ カステッリーナ
●トスカーナのマレンマのロッカディフラッシネロ
●シチリア島ニシェーミのフェウディ デル ピショット
●シチリア島のポルト パロ ディ メンフィのグラ ディ マーレ

この度はその中から3ワイナリー、5本のワインをご用意いたしました。

Castellare di Castellina カステッラーレ・ディ・カステリーナ

1977年 設立
面積：35ha
生産量：25万本

ミラノの出版社オーナー、パオロ・パネライ氏が最高品質のワインを造るべくカステリーナ・イン・キャンティに設立したワイナリー。サンジョヴェーゼのオリジナルクローンと言われる『サンジョヴェート』を無農薬で栽培、自然環境への配慮の印として毎年絶滅危惧種の鳥の絵をラベルにしています。自社内の試験栽培畑で大学との共同研究を継続し、ガンベロロッソではトレビッキエーリを獲得するなど高い評価を得ています。

Rocca di Frassinello ロッカ・ディ・フラッシネッロ

1999年 設立
面積：80ha
生産量：40万本

カステラーレ・ディ・カステリーナとシャトー・ラフィット・ロートシルトの合弁ワイナリー。理想のワイン造りのため、357カ所もの土壌、気候を分析し、現在のマレンマの畑を選びました。栽培は無農薬。このワイナリーの醸造家でジェネラル・マネージャーのアレッサンドロ・チェライ氏とドメーヌ・バロン・ド・ロートシルトの醸造家クリスチャン・ル・ソメール氏が協力し、イタリアの力強さとフランスのエレガンスを融合したスーパートスカーナを造っています。

Feudi del Pisciotto フェウディ・デル・ピショット

2001年 設立
面積：56ha
生産量：32万本

ガンベロロッソでトレビッキエーリを毎年のように獲得する、最高品質のシチリアワインを造るワイナリー。土着品種と国際品種を半分ずつ植えています。名声を築いたのは著名なエノロゴ、故ジャコモ・タキス氏。現在はアレッサンドロ・チェライ氏が醸造を手掛け、さらに確固たる評価を得ています。ヴァレンティノ、ヴェルサーチ、ミッソーニ、カロリーナ・マレンゴらトップデザイナーがラベルデザインを手掛けています。

世界で数々の名誉ある賞を受賞している素晴らしいワインが揃いました。

イタリアトスカーナよりドミニ ディ カステラーレ社の輸出担当マネージャー ジャンルカ ピッカGianluca Picca 氏が来日

今回はカジュアルな雰囲気の中たくさん貴重なお話をお伺いすることが出来ました。

Gianluca Picca ジャンルカ ピッカ氏
2020年12月よりドミニ ディ カステラーレ社輸出担当マネージャーに就任。

ワイナリーの説明の後、和やかな雰囲気で最初の1杯のロゼのスパークリングワインが注がれ、華やかに乾杯しました！

①ロゼスパークリング： Feudi del Pisciotto Davolarosa Terre Siciliane IGT NV

アルコール12.5％
辛口
品種 ネーロ ダーヴォラ 100%

醸造方法 ステンレスタンクで発酵。マロラクティック発酵。ステンレスタンクで熟成。
製法：シャルマ方式。 3か月の瓶熟成。

やさしいコーラルピンクの輝きのある色合い。細やかで持続性のある生き生きとした気泡。濃縮感のある香りはバラや柑橘類を思わせ上品な印象。味わいはバランスが取れさわやかで口当たりがよく、長い余韻もすっきりとして快適。

カップレーゼ

濃厚でフルーツのように甘い「オスミックトマト」というプレミアムなミニトマト
甘いだけでなく酸とのバランスも良く、ミルキーなモッツアレラチーズとロゼスパークリングの華やかさとコクにもよく合います。

②白ワイン： Rocca di Frassinello Vermentino Maremma Toscana IGT 2018

アルコール12.5％
やや辛口
品種ヴェルメンティーノ 100%

ステンレスで発酵。マロラクティック発酵。ステンレスタンクで6か月熟成。4か月の瓶熟成。

第一印象から繊細でフルーティなアロマがあり、心地よく快適なさわやかさのあるワイン。素晴らしい酸味とミネラル感のバランスの取れた味わいで、風味良い余韻も長い。

カルパッチョ・アサリソース

身の引き締まったカンパチに濃厚なアサリのソース
海の香り豊かな一皿で、魚介料理、特にエビ、カニなどの甲殻類との相性も良いそうです。
アクセントの柚子やシャキシャキとした野菜の食感も爽やかなワインにとても合いました！

③白ワイン： Feudi del Pisciotto Carolina Marengo Chardonnay 2019

アルコール 13％
味わい やや辛口
品種 シャルドネ 100%

醸造方法 14時間のクリオマセレーション、天然酵母を用いて、16日間ステンレス製タンクで 発酵、マロラクティック発酵はバリックを使用。
熟成：アリエ産フレンチオークで12ヶ月間(50% 新樽。 50% 2年目)、9ヶ月間の瓶熟成。

色調はグリーンがかった麦わら色のイエロー。黄桃やパイナップルの香り。熟したトロピカルフルーツやパンの皮を思わせるフレッシュではつらつとした味わい。やわらかで爽やかさがあり、ミネラルの余韻を残す。毎年安定した高評価が、このシチリア産シャルドネのクオリティの高さを物語っている。

アマダイのソテー　クリームソース

アマダイは表面は熱く熱したオイルをかけてパリパリに焼く「鱗焼き」
中はしっとりフワフワの食感の対比が楽しい一皿
海に囲まれたシチリア島のフェウディ・デル・ピショットの樽熟成由来のコクとヴォリュームびあるシャルドネには名物のアクアパッツァではなく敢えて濃厚なクリームソースで。

④赤ワイン： Rocca di Frassinello IGT Maremma Toscana 2015

アルコール 13.5％
フルボディ
品種 サンジョヴェーゼ 60%、メルロ 20%、カベルネ ソーヴィニヨン 20%

醸造方法 スチールタンク内、27℃の温度管理下で15日間の醸 造、及び発酵。 バリック（フランス産新樽80％、225リットルタイ プ）で14ヵ月の熟成のうえ、ボトル精製11か月。

色調は輝きのあるルビーレッド。ほのかに香るラズベリーやスパイスがアクセント。バニラやチョコレートを思わせ、厚みとコクがあり見事なエレガンスとオークの甘い香りを持ち合わせている。しっかりとしたタンニンが特徴的。口当たり滑らかでソフトな仕上がり。

パスタ・鹿肉の煮込みソース

鹿肉は蝦夷鹿。
柔らかさと程よく食感を残してじっくりスパイスと煮込んであります。

うどんのようにコシのある極太生麺ビーゴリ（ビゴリ）
トルキオという道具で生地を穴から押し出して作るそうです。

ソースに絡みやすいのでゴロゴロ大き目に煮込んだ鹿肉のラグーによく合います。
パスタはもちもち、鹿肉も食べ応えがある1品でした。

⑤赤ワイン： Castellare di Castellina I Sodi di S. Niccolò 2017

サンジョヴェーゼ85％、マルヴァジーア15％

2017年の40周年記念限定の貴重なヴィンテージ！

カステッラーレのフラッグシップワイン。
Wine Spectatorのトップ100に2度選出されている。
醸造方法 ブドウ畑は海抜350－400ｍで石灰岩の土壌。グイヨ・シングル式仕立て。
発酵：温度制御付きステンレスタンク。マロラクティック発酵を行う。24 －30か月樽熟成（50％新樽）12か月瓶熟成。

ガーネットがかった濃いレッド。非常にスタイリッシュな仕上がりで、香りにも味わいにも特性が十分に発揮されている。果実味にあふれ、チェリーからタバコやリコリス、スパイスの香りへと、それぞれの香りが完全な透明感とともに際立ち、一体化して溶け込んだ格別な仕上がり。イタリアのベスト赤ワインに選出されたのも納得の逸品。

ラベル上の環境に配慮したブドウ栽培とカステリーナの象徴である鳥の絵に加え、赤い40の文字が印象的なスペシャルデザインのブラックボトル
国内限定240本！

黒毛和牛のロースト

茨城の高級ブランド和牛「常陸牛」
美しい赤身で、ナイフがスッと入るほど柔らかく、そして噛むほどに味わい深く、最高のワインと至福の時間でした。

デザートとカッフェ

こちらのジェラート、紫蘇の香りが豊かでとっても爽やか！

最後はデザートと共にワインの質問タイムと歓談の時間でした。

ジャンルカさん、ご参加いただいた皆様
そしてアクアパッツァの皆様
素晴らしいワインとお料理を堪能し、素敵な時間を共有できたことにお礼申し上げます。

翌日10月25日（火）はジャンルカ ピッカ氏とは、3年ぶりに開催される「ガンベロロッソ主催トレ・ビッキエーリ試飲会 東京2022」というイタリアワイン試飲会でもご一緒しました！

こちらの模様もまたレポートいたします♪

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今夜もアルコトレードのワインに「乾杯！！🍾」