フェウディ・デル・ピショットは、DCC（ドミーニ・カステッラーレ・ディ・カステリーナ）グループ傘下のワイナリーで、アレッサンドロ・チェライ氏が醸造責任者兼CEOを務めています。チェライ氏は、スーパータスカン「サッシカイア」を手掛けたイタリア醸造界の巨匠ジャコモ・タキスの愛弟子であり、フェウディ・デル・ピショットの醸造法も、タキス氏の信条である「シチリアの光とテロワールは、知識と細部への配慮さえあれば、あらゆるブドウを成功裏に育てることが可能である」という考えを色濃く受けています。

ワイナリーには二つの魅力的な醸造設備があります。ひとつは、1700年代から現存する古い醸造所「パルメント」、もうひとつは、最大150万本の生産能力を持ちながらも、品質と自然環境への配慮を優先し、16の銘柄で約40万本のみを生産する現代的なセラーです。伝統的な醸造法と最新技術を融合させ、エネルギー効率の向上とCO₂排出の削減にも配慮した醸造が行われています。

ぶどう畑は、豊かなコルク樫や数百種の植物に囲まれた自然保護区内に広がる44ヘクタール、標高250メートルの丘陵地に位置しています。土着品種のネロ・ダーヴォラやフラッパートに加え、メルローやカベルネなどの国際品種も栽培され、細部まで配慮した管理のもと、シチリアのテロワールを最大限に表現したワイン造りが行われています。

フェウディ・デル・ピショットは、ガンベロ・ロッソで毎年トレビッキエーリを獲得する、最高品質のシチリアワインを造るワイナリーとして知られています。緻密な研究と情熱、細部へのこだわりのもと生まれる唯一無二のシチリアワインは、ヴァレンティノ、ヴェルサーチ、ミッソーニ、カロリーナ・マレンゴらトップデザイナーがラベルデザインを手掛け、味わいとデザインの両面で卓越した存在感を放っています。